武具:鎖鎌のこと。五泉市村松郷土資料館でも見たのだが、展示されている鎖鎌がニセモノ(新物)だった。よく見かける大量生産されたものだった。どう見ても刃の部分は鉄板だし、螺鈿細工が少ししてあるが見れば分かるだろうと思うのだが…。素人にはわからないのかな。
前に東北地方の忍術館みたいなところで見た物も同じものだった。私もよく骨董市等へ行くのだが鎖鎌で本科(本歌)の物はほとんどと言っていい位、見たことがない。たまに本物の部分と新物の部分をつなげたような物は見かける。
私も今は武具よりも伝書に興味があるため、購入は控えているが仕込み大鎖鎌を一振り?持っている。四国から出た物で柄の部分に土佐住○○国○○ 慶応二年十月吉日 ○○(名前)と墨書きのある物だ。
もう何年も前だが喜び勇んで秘武器の大家の先生に見せに行った帰りに、駅のエスカレーターで床と天井で挟まってしまい、なんと柄の部分が折れてしまった。ものすごい音とものすごいショックだった。
もっと驚いたのがエスカレーターの床の部分に石突の形に穴が開いたことだ。すぐに走り去ったのは言うまでもない。
当時、しばらくは見る気にもなれなかったが今は知り合いの大工と柄の部分を新しくして目釘、石突等丁寧に取り外した物を付けて、直した物が保存してある。
はじめエスカレーターに乗ったとき、袋に入れていたので石突の部分はつま先(靴の上)に乗せていた。袋のヒモが緩んだため締めなおすのにつま先より降ろし、締めなおしているときに折れたので、もしかしたら足の甲に穴が開いていたかもと思うとゾッとした。鎌の刃が収まる部分、顔の辺りで折れたので顔にも怪我がなく、この鎖鎌が守ってくれたのかなと思った。
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